5.佐久市100年の分岐点【中部横断自動車道

挑み続ける佐久市

中部横断自動車道の開通は、佐久の可能性を大きく広げます。
 
工事は進み、佐久地域では、平成29年度には八千穂高原ICまで延伸します。
 
しかし少し視野を広げてみると、中央道の双葉JCT(ジャンクション)から新清水JCTまでの区間は、平成31年度に全線開通するのです。
 
つまり、日本列島の中央部において日本海沿岸地域と太平洋沿岸地域を直結する高速道路「中部日本横断道路」(上信越自動車道及び中部横断自動車道、新東名高速道路の清水連絡路により構成される)上越JCT-新清水JCT間約284㎞のうち、開通していないのは八千穂高原IC-長坂JCT(仮称)の約34㎞を残すのみとなっています。
 
この約34㎞については基本計画のままであり、整備計画にも格上げされていない実態は、他の路線と比較し約20年遅れてしまったと言えます。
 
全線開通がされた場合、物流コストが著しく削減できます。
 
佐久IC―横浜港【\9,410】  佐久IC-清水港【約\4,300】
 
清水港は、港湾整備が進み10年前の24倍の輸出入能力を持ちました。
その清水港と連携することは、佐久の可能性を高めていくことになるのです。
このコストダウンは、物流だけではなく、人の動き、観光、企業進出にも大きな影響を与え、佐久の可能性は今以上にはるかに大きくなります。
 
しかし、大きな課題があります。
それは八千穂高原IC―長坂JCT間(仮称)は、無料(新直轄方式での建設)となるかどうかは、全く白紙のままなのです。
 
通常の高速道路は、借金で道路を建設し完成後料金を徴収し、その借金を返済していきます。
一方、新直轄方式は建設費用の1/4を長野県が、3/4を国が負担します。
 
この課題は、これまであまり触れられることはありませんでした。
しかし、佐久…否、佐久ばかりではなく上小地域も長野市を含む北信においても100年に一度の分岐点に差し掛かっているのです。
 
(課題整理)
 
①20年遅れてしまった八千穂高原IC―長坂JCT(仮称)の道路建設

②八千穂高原IC―長坂JCT(仮称)を無料(新直轄方式)と決定していない。
 
(今後の方針)
 
八千穂高原IC―長坂JCT(仮称)が新直轄方式で行う有効性を、上小地域や長野を含む北信地域全体、知事や県庁全体が十分理解し、県民運動として政党・国土交通省・財務省に対して、無料による整備が1日も早く進むよう要請・要求を行っていかなくてはなりません。
 
私は、阿部知事とともにこの運動の先頭に立ちます。