柳清会報 2021年2月号 浅科ブロック版を発行しました。

会報

柳清会報 2021年2月号 浅科ブロック版

浅科ブロック会長あいさつ

 日頃から柳清会の活動には多大なご理解とご協力を頂いております事、厚く御礼申し上げます。
令和元年東日本台風19号で浅科地区も甚大な被害を受け、やむなく柳清会浅科ブロックでのゴルフ大会を中止しました。令和2年度では年間行事の4月新春総会、7月暑気払い、10月ゴルフ大会を計画しましたが、新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中で、全ての行事を中止しました。年2回ほどの市政報告会で、栁田市長と意見交換できることを楽しみにしていただいていた浅科地区の皆様には、大変残念なことではありましたが、このコロナ禍では致し方がないことだと感じております。
 浅科地区では3月に新しい支所(複合施設)が完成し、塩名田中佐都バイパスも開通する運びとなります。栁田市長には、これからの佐久市発展のため、市民との対話を重視し、実現力を持って力を注いで頂きますようお願いします。皆様にはこれからもより一層のご支援をお願い申し上げます。

柳清会浅科ブロック会長 丸山和之

【市政報告】浅科新支所(複合施設)完成間近~込められた2つの工夫~

 浅科地域にある、浅科支所及び浅科会館と浅科福祉センターの3つの施設を集約し建設している複合施設が、年度内に予定通り完成する見込みです。
 この新複合施設は、浅科地域の中心的存在となることから、浅科らしさを表現することが求められました。そして、そこには2つの工夫が注入されました。
 1つは「瓦」です。浅科地域は、ブランド性の高い五郎兵衛米でもわかる通り、粘土質であり、米づくりにも適していますが、瓦産業も盛んであったことや中山道沿いであることから、宿場町の特徴を生かし、建物全体に瓦を利用しています。
 もう1つの工夫は「うだつ」です。「卯建」とか「宇立」と字を充てるようです。商家などで、隣の家との境に設ける防火壁のことを「うだつ」と言い、そのうだつを高く上げることを繁栄のしるしとしていました。そういう繁栄が出来ないことを「うだつがあがらない」と表現したところから始まったようです。塩名田界隈には、中山道沿いで繁栄した家も多く、今もその頃の様子が伺える「うだつ」が残っているお宅もあります。浅科地域が繁栄出来るように願いを込めて、新施設には「うだつ」を設けました。
 この2つの工夫が浅科地域をはじめ、多くの市民に受け入れて頂くことを切に願っています。

施設概要
所在佐久市甲1359番地3
建物鉄骨造2階建て
延べ床面積1797.31㎡
敷地面積3437.85㎡

【市政報告】浅科の緊防債事業

 緊防債事業とは、「緊急自然災害防止対策事業債」の略称です。
東日本大震災を教訓として、全国的に激甚化・頻発化する様々な災害等に対し、緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災・減災等のための事業のうち、住民の避難、行政・社会機能の維持及び災害に強いまちづくりに資する地方単独事業を対象とする地方債を活用して行う事業で、浅科地区では9箇所取り組んでいきます。

緊防債事業一覧
事業名事業箇所名事業概要
緊急自然災害防止対策事業 市道57-10号線 道路防災工事下原地区溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道57-13号線 道路防災工事下原地区2溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道57-47号線他1路線 道路防災工事下原地区3溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道61-2号線 道路防災工事中原地区溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道60-19号線 道路防災工事御牧原地区溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道60-6号線 道路防災工事御牧原地区2溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 市道61-2号線 道路防災工事矢嶋地区溢水・冠水対策
緊急自然災害防止対策事業 普通河川 濁川 河川工事塩名田地区河川改修
緊急自然災害防止対策事業 普通河川 一ノ沢川 河川工事御馬寄地区河川改修

 佐久市は、災害の少ない街を卓越性としていましたが、令和元年東日本台風を経験し、災害は、何時、何処であっても発生することを痛感しました。今、市としては、災害に強い街を目指しています。その意味でも、この事業の重要性があります。ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

【市政報告】川西日赤を支えていく姿勢

 川西赤十字病院は、川西地区での唯一の公的医療機関として今後も、立科町、東御市と連携し支援していく考えです。
 川西日赤は、厳しい財政状況でしたが、平成28年度に初の黒字化、令和元年度も1,900万円の黒字となりました。これは、地域に求められる医療機関として、地域のニーズに合わせ、一般病床の一部を地域包括ケア病床に転換したことが主な要因です。 また、大和病院長のリーダーシップにより、平成31年4月に常勤医師が2名でしたが、内科の医師が加わり、常勤医師が6名となりました。また、今後も小児科医師も加わる予定であり、診療体制も一層充実すると聞いています。
 これらの病院による努力を私は、高く評価し、感謝をしているところです。これまで、立科町と東御市と協調し、毎年1億600万円の支援をして参りましたが、今後も継続していく考えです。
 今後、川西日赤の建て替えの課題も立科町と東御市と相談しながら、前向きな議論をしていく必要があると思います。

※それぞれの市町の財政支援の80%は交付税措置されます。
※東御市の支援は、旧北御牧村の応分負担です。

【市政報告】中佐都バイパス完成間近!

 中佐都バイパスは、平成22年度に事業化し、総工費約13億円で今年度中に完成する予定です。場所が中佐都なので、中佐都バイパスという通称ですが、本当は「一般県道塩名田佐久線」と言います。
 この路線の完成により、浅科・望月地域の佐久医療センターや市街との利便性が高まります。合併時にも浅科から強い要望が出されていました。一体感は、これまで以上に深まることが期待されます。

【市政報告】佐久の郷土史~市川五郎兵衛~

 浅科の発展を語る上で、欠くことの出来ない人物が市川五郎兵衛です。浅科ばかりではなく、佐久の発展と置き換えても同様であることは、圧倒的割合の方々の考えでしょう。
 信濃教育会の製作する郷土史の副読本でも必ず登場する市川五郎兵衛です。
信濃教育会の方に、なぜ小学生の郷土史研究の題材として、市川翁が相応しいのかという話をお聞きしたことがあります。
 ① 歴史的事実の裏付けが正確である。
 ② 個人の利益だけでなく、地域全体に利益がもたらされている。
 ③ 今も用水が利用されていてその恩恵が継続している。
という3点を挙げていらっしゃいました。とても納得する解説でした。
 私も、小学4年生の頃、授業で学び、記念館にも見学に行ったことを鮮明に覚えています。同じ佐久の人を、副教材で習うことに誇らしい気持ちになったものです。
 佐久の先人研究を行うことを私が提唱し、郷土史に詳しい方々にお集まり頂き、筑波大の伊藤純郎教授と昨年ご逝去された郷土の直木賞作家、井出孫六先生に監修して頂くことでスタートした時のことです。この先人研究を行うにあたり、対象とする人の時代を何時からにするのか…が話題となりました。各人が思い当たる人を列挙してみるとほとんどが幕末から近代、現代の人々でしたが共通していたのは、どなたも市川五郎兵衛を先人に考えていて、市川翁だけが幕末以前だったのです。議論の結果、市川翁を佐久の先人に入れないわけにはいかないという意見で一致し、この先人研究の対象とする時代を江戸時代以降としたのでした。
 先日、先人研究について議論していた中で良いアイデアだなと思ったことがありました。それは、「マンガ化」でした。佐久市出身の人気マンガ原作者武論尊さんが、佐久市からマンガ家、マンガ原作者を輩出しようと、武論尊100時間漫画塾を私財を投じて主宰していらっしゃいますが、既に、6人のプロマンガ家が誕生しています。そういった人の力も借りながら、先人に数えられた方々をマンガ化して、より親しく読んでもらい、先人の功績をより多くの方に知ってもらおうというアイデアでした。今後も、先人教育について、工夫を凝らしていこうと考えています。

画柳点睛 佐久市を代表する風景

 かつて、合併前、佐久市を代表する風景写真は、千曲川と浅間山を臨む図であり、多くは野沢橋や佐久大橋から撮影された写真を多く見たように思います。私も野沢に暮らしていますので、その写真は、佐久を代表する風景として、相応しいと思っていましたし、誇らしい思いで見ていました。
 しかし、昨今、そこに変化が見られています。前述の写真に取って代わってよく見る風景は、五郎兵衛新田を前に、その向こう側にやはり浅間山を臨む図です。この写真が表現しているのは、実り豊かな地域であり、美しい山もある暮らす魅力ではないでしょうか。撮影スポットは、道の駅の東側辺りなのではないか…と思われます。
確かにこの写真も良いのです。新たな誇りとして、私も腑に落ちます。
 一方、この五郎兵衛田んぼの真ん中には、信号のある十字路があります。そして、この信号に電気を通じさせる為の電線がないことにお気付きでしょうか。これは、まだ佐久市では数少ない電線の地中化されているポイントなのです。ここにもし電線があったならば、佐久市を代表する風景となったかどうかはわかりません。
 私は今「無電柱化を推進する全国市区町村長の会」の監事を務めていますが、その会で申し上げているのは『無電柱化は、防災・減災効果も高く、また、街の風景を美しくさせる効果もありますが、田園風景を美しくさせる効果があります。』と。この写真を取り出して説明をします。あの信号を設置する際、当時、浅科の方々が、あの風景を守りたいと強く願ったからこそ、今、佐久市を代表する風景とな
ったのだと思います。そう思うと誇らしい思いは倍増して来るのです。

事務局よりお知らせ

後援会行事は当面見合わせています。

現在、従来のような皆様にご参集いただいての市政報告会などの行事を見合わせております。今後の計画は、新型感染症の拡散状況を見ながら検討して参ります。

ツイッターはホームページからもご覧いただけます。

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ご意見・ご質問なども承りますので、ぜひ、ホームページをご利用ください。
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