柳清会報 2020年11月号 浅間ブロック版を発行しました。

会報

柳清会報 2020年11月号 浅間ブロック版

浅間ブロック会長あいさつ

 平成21年の冬、私は春の市長選挙に出馬を決めた柳田清二さんと、全戸訪問を目標と定め長土呂地区であいさつ回りをしていました。雪がちらつく中、熱心に政策を訴えている姿を今でも鮮明に覚えています。
 あれから、あっという間に11年が過ぎ、今、振り返ってみると、「佐久平浅間小学校の新設」や「浅間病院を含む医療体制の整備」を始め、あの時訴えていた政策を着実に実現されて来らてたことを改めて実感します。そして今、浅間地区は佐久市の中核として発展し、地方都市では稀有な人口増加地区となっています。
 柳清会浅間ブロックでは、これまで市政報告会などの行事を開催し、柳田市長と様々な意見交換をして参りました。後援会を含め様々な意見に耳を傾けてきたからこそ、今の姿があるのだと感じています。
 昨年の台風災害に加え、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な状況が続いていますが、市議会議員、県議会議員そして市長と積み上げてきた経験とネットワークを活かし、これからも市民との対話を重視し、柳田市長にはまだまだ力をふるっていただきたいと思います。そして、皆様にもより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

柳清会浅間ブロック会長 北山 勝

【市政報告】佐久平駅南土地区画整理事業がスタート

  • 工期   : 令和2年3月30日~令和4年3月31日
  • 総工費  : 65億6500万円(組合・市・県)
  • 内道路築造: 12億9360万円

 この事業は、組合施行による宅地造成や道路築造が主な事業です。市施行により、まちの基幹道路として、魅力的な歩行空間を兼ね備えた道路を整備します。
 大きな特色の一つは、歩道です。基準通りに整備するのではなく、歩行空間としてより魅力的にしていこうという考え方でありますので、幅が広いところで6メートル程度と余裕を感じられる広さですし、街路樹を植栽することで、日陰のある休憩場所も整備する予定です。
 「ウォーカブル」という言葉があります。“歩きやすさ”“歩きたくなる”といった概念が入った言葉です。この佐久平駅南地区を、「ウォーカブル」な街として、出店意欲が高まるような、多くの人が集まり、賑わいが自然に生み出されるようなエリアにしていきたいと考えています。

【市政報告】中佐都バイパスの今

 平成22年度より長野県が事業を着手した中佐都バイパスは、来年、令和3年3月に全線開通を目指しております。この道路は、中佐都の皆さんの利便性を高めることとなりますが、加えて、浅科地区の皆さんにとって、佐久平駅周辺にアクセスするのにとても有効です。ご協力をいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

【市政報告】佐久平浅間小学校の増築

 佐久平浅間小学校の児童数の増加への対応につきましては、教室利用の工夫を重ねて参りました。
しかし、今後も児童数の増加が見込まれるため、普通教室の増築は不可欠であると判断し、令和4年7月までに整備したいと考えております。
 今回の増築を最後とし、継続的に過大規模校となることが見込まれる際は、通学区を変更していくことを検討していく考えです。また、これに伴いまして、浅間中学校の増築も検討して参ります。

※過大規模校は、普通教室30以上の学校を指し、児童間の人間関係が希薄化しやすい等、教育活動の展開に 支障を来たす可能性が高く、文部科学省からその解消を図るよう指摘を受けることになります。

【市政報告】佐久大学新学部「人間福祉学部」への期待

 現在、佐久大学は、看護学部のみの単科大学ですが、来年4月に新学部が設置される予定となりました。新設される人間福祉学部は、優れた福祉人材を地域に輩出してくださることを期待されております。
佐久大学で人間福祉を学び、高い知識を得て感性を磨き、保健・医療・福祉の整った佐久市で、活躍していただくことは、若者の人口増に繋がるでしょう。1~2年は70人、3~4年は80人でありますので、新学部の定員は全てで300名となります。
 佐久市の人口の動きをみると、18歳で高校を卒業した後、男女ともに進学等を機に市外に移り住むケースが多く、男性の場合は、20代前半に就職等で一定程度佐久市に戻る傾向がありますが、女性は、20代前半に男性ほど戻っていません。
 新学部設置によって、若者の市外への進学のほかに佐久大学「人間福祉学部」への進学という選択肢が増えることとなり、若者の市外への流出を防ぐことが期待されます。

現在建設中の新校舎の完成予想図(佐久大学ホームページより)

【市政報告】佐久広域食肉流通センターへの対応

 長土呂にある佐久広域食肉流通センターは、昭和57年に開所し、牛豚等のと畜解体を行い枝肉までの処理を行っています。平成12年にはカット工場を誘致し、これまで精肉加工まで行う食肉流通の要となってきました。
 しかし、平成14年には赤字となり、昨年、令和元年度は、6181万円の赤字で、この原因は、度重なる病気の発生による畜産業の衰退、当時の食肉業界関連企業の不適正処理等でした。赤字補填は、佐久広域連合で行っており、累計で8億1920万円になり、今後、事業を継続していくためには、老朽化が進む機械設備など大規模改修の設備投資が10億円を超えていきます。
 今後、生産頭数及びと畜頭数が減少することが想定されます。現在、佐久広域食肉流通センターの他に、中野市と松本市に食肉センターがあり、佐久地域の畜産業を営む方で、中野や松本を利用されている方もおります。
 このまま佐久市が中心となる広域連合が赤字補填を行うことは、困難であり、譲渡先があるかどうか関係方面に相談しています。

【市政報告】高瀬・本願橋の本格的改修へ

 昨年の台風19号により、吊り橋構造の本願橋(北岩尾)は、横揺れ防止のワイヤーが切れ、現在、車両通行止めとなっております。現地を確認したところ、その他のワイヤー等についても損傷が確認され、横揺れ防止のワイヤーを修繕するだけで橋が安全であるとは言い切れないことがわかりました。
 私、副市長、関係職員で協議をし、本格的に橋の架け替えを行い、橋の幅も3mから4mに拡張していくことを検討しています。
 地域にとって必要性の高い路線であると判断いたしました。

【市政報告】佐久平駅浅間口から中佐都、小諸市へ

 佐久平駅周辺は、都市化が今後も続いていきます。その中心部と周辺地域を結ぶ道路を充実させることは、佐久の暮らし易さを拡大させていくことになります。
 現在、常田・赤岩線は、佐久平駅浅間口から中部横断道まで整備されています。中部横断道との交差は、ボックスカルバートによって、既に完成していますので、その先線はかねてより基本計画には折り込まれていました。
 この路線は、赤岩から常田に向かっていきますが、具体的ルートは未決定ですので、今後小諸市とも連携を強化し、前に進めていく考えです。

画柳点睛

 浅間地区の人口は31,795人となり、佐久市全体の32.2%を占めています。この浅間地区の人口の伸びは、15年前の合併時と比較すると、令和2年度10月1日現在で5,034人増となっています。旧佐久市の人口の減少幅を少なくし、佐久市は県下で長野市、松本市、上田市、飯田市に次ぐ人口となりました。
 この浅間地区の人口増は、新幹線佐久平駅の整備や駅周辺開発、2つの高速道路の恩恵等が主な理由で考えていいと思います。つまりは、適切な時に適切な決断が出来たからであり、先人の功績に改めて敬意を表する次第です。
 一方で、佐久市の浅間地区以外の人口は減少傾向にあります。全国の地方都市の概ね同じ傾向です。その中で、現在進んでいる大きな事業に、20haを超える佐久平駅南土地区画整理事業があります。この事業を市として、必要な事業、未来への投資と位置付け取り組んでいますが、周辺地域からは「佐久平駅周辺ばかり発展していく」ことへの疑問の声も多く耳にします。私は、周辺で暮らす方々の気持ちもよくわかります。人口が減少し、地域が衰退していく姿は大きな不安です。
 その不安な社会をできるだけ減らしていく務めを行政は担っていますが、厳しい財政状況の中で、有効な事業を組み立てていかなくてはなりません。
 難易度の高いこの問題の舵取りで、私が大きな軸としているのが「特長ある発展」という考え方です。周辺部の持つ特長を十分に生かしていくことが大切ですが、例えば、臼田地区の場合は、新たなインターチェンジが出来たことを特長として捉え、不足していた工業団地造成と、交通の利便性の高まることを見込み、近隣にある臼田総合運動公園(宿泊施設も含む)のリニューアルを実施しています。
 タイミングを逃さず、特長ある発展を推進していくことがまさに行政的眼力だと思います。その周辺部での「特長ある発展」に理解が進むことが、佐久平駅周辺の整備の重要性が理解されやすくなるのだと思います。

事務局よりお知らせ

後援会行事は当面見合わせています。

現在、従来のような皆様にご参集いただいての市政報告会などの行事を見合わせております。今後の計画は、新型感染症の拡散状況を見ながら検討して参ります。

ツイッターはホームページからもご覧いただけます。

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