柳清会報 2020年12月号 望月ブロック版
望月ブロック会長あいさつ
平成21年春に栁田市長が誕生して、早いもので12年が経とうとしています。私はその間さまざま場面で栁田市長にお会いし、話す機会に恵まれました。特に市政の話になると、栁田市長の佐久市をよりよくしたいという熱意に圧倒されました。そのようなこともあり、市政を任せられるのは栁田市長しかいないという思いが強くなりました。
私が住んでいる望月地区においても、栁田市長は住民のためにさまざまな事業を行ってきました。長者原の道路の拡幅工事、川西病院への補助金の延長及び増額、駒の里ふれあいセンターの空調、音響設備の修繕工事など住民がより良い暮らしができるように尽力していただきました。また、望月高校存続のために栁田市長はじめ市全体で長野県教育委員会に働きかけていただき、存続とはなりませんでしたが、長野西高校サテライト校として学校は残りました。さらには、毎年区から出される要望については、不公平がないように的確な判断のもと事業を進めていただいております。
今年度はコロナウイルス感染症のため、榊祭りなど例年望月地区で行われている行事が中止となりました。新しい生活様式が求められる中、コロナウイルス感染症とつきあいながら市政の舵取りを行っていくことは大変なことだと思いますが、栁田市長の行動力、創造力などがあれば、この難局を乗り越えられると信じております。
コロナ禍の中で佐久市の将来を見据えた栁田市長の取り組みに期待しております。
柳清会望月ブロック会長 柴平忠春
【市政報告】望月地区の河川安全度
現在、長野県では、佐久市内の一級河川の内の一つ(馬坂川)を除いて浸水想定区域図を作成していて、年度内に完成する予定です。今、作業を進めて頂いているのは、1000年に一度の雨が降った場合、どのように氾濫するのかを科学的に分析し、図に落とし込んだものです。
その対象となる望月地区の一級河川は、以下の5河川です。
鹿曲川 八丁地川 細小路川 布施川 須釜川
この浸水想定区域図を元に、分かりやすく、また、避難所等必要情報を記載したハザードマップを、令和3年度に佐久市が作成して望月地区の各戸に配布する予定です。
“1000年に一度”という確率で行う理由は、千曲川流域で起こり得る最大規模の降雨量として設定したためです。来年度配布されるハザードマップは、永久保存版として、見えやすい場所に貼っていただきたいと思います。
【市政報告】望月地区にとって不可欠な財源「過疎債」
起債充当率100% 交付税措置率70% ・・・ 1,000万円の工事を行うとすると、1,000万円の金額を借金して、そのうち700万円は、地方交付税交付金として、国が担ってくれるというルールです。佐久市が支払う金額は300万円で、12年で返済することになります。この有利な財源を使えるのは、佐久広域では北相木村、南相木村、小海町と佐久市の望月地区だけです。財政力や人口減少率等によって決定します。
この過疎債の根拠となる「過疎法」は、内閣が提出するのではなく、議員立法で10年の時限となっており、令和2年度が最終年度となっています。ですから、令和3年度から向こう10年間、新たな過疎法を制定してもらう必要がある為、今、盛んに各方面に要望活動を行っています。
自由民主党の井出庸生代議士にまず相談をさせて頂き、他の町村長さんと実情をご理解いただくための勉強会も開きました。また、自民党では過疎対策特別委員会で議論されていますが、その事務局長が長野2区の務台俊介代議士なので、井出先生にもご一緒頂き、地元荻原布施地区町会長と柴平本牧地区長会長と要望書を提出させて頂きました。(写真参照)
この過疎法の審議は、令和2年度内に行いますので、佐久市としては、今後も望月地区が指定されますよう、全力で取り組んで参ります。
【市政報告】川西日赤を支えていく姿勢
川西赤十字病院は、川西地区での唯一の公的医療機関として今後も、立科町、東御市と連携し支援していく考えです。
川西日赤は、厳しい財政状況でしたが、平成28年度に初の黒字化、令和元年度も1,900万円の黒字となりました。これは、地域に求められる医療機関として、地域のニーズに合わせ、一般病床の一部を地域包括ケア病床に転換したことが主な要因です。 また、大和病院長のリーダーシップにより、平成31年4月に常勤医師が2名でしたが、内科の医師が加わり、常勤医師が6名となりました。また、今後も小児科医師も加わる予定であり、診療体制も一層充実すると聞いています。
これらの病院による努力を私は、高く評価し、感謝をしているところです。これまで、立科町と東御市と協調し、毎年1億600万円の支援をして参りましたが、今後も継続していく考えです。
今後、川西日赤の建て替えの課題も立科町と東御市と相談しながら、前向きな議論をしていく必要があると思います。
【市政報告】春日温泉で「山村テラス」という取組
「山村テラス(宿泊できる小さな空間)」という宿泊スタイルがあります。このスタイルを発案し、現在、佐久穂町内に3棟営んでいるのは、佐久市出身の岩下大悟さんです。
この宿は、食事の提供はなく、居心地の良い空間のみの提供ですが、宿泊料は一棟貸切料金(1泊)18,000円~と決して安くはありません。しかしながら、令和元年の宿の年間稼働率は約70%、そのうち外国人が約40%、外国人の利用者のうち欧米人が約80%です。
さらに、このコロナ禍においてインバウンドが断たれるなど、宿泊者の利用が減ることを想像されましたが、今年も同程度の稼働率を維持するなど、むしろ国内ニーズは高まり、長期滞在となったようです。
平成5年(1993年)、細川政権が「質実国家」を目指すという国家像を表明いたしました。大量生産、大量消費、大量廃棄という物の豊かさの生活スタイルから、精神的豊かさの生活スタイルに転換していくという考え方であり、以来私はこの考え方に共鳴をしていました。
また、今「HYGGE(ヒュッゲ)」というデンマーク人がとても大切にしている感性に世界中から注目が集まっています。HYGGEとは、自然の中に身を置くことや、家族や友人との時間を大切にする考え方です。
そして、良いものを長く使うこと、手づくりのものへの価値を評価する姿勢や、他者の価値観を認め、文化に触れることを重視し、感謝する気持ちを持った生活スタイルを指します。
まさに、この山村テラスにあるHYGGE的空間は、精神的豊かさを重視した今後の生活スタイルであると確信し、その可能性に注目していました。
この山村テラスで、宿泊者はどうやって食事を取っていると思いますか?
スーパー、コンビニや輸入食材の冷凍食品などではなく、佐久の地で収穫された米や野菜、丹精に育てられた牛肉や豚肉、そして、地酒、地ビール、県内産ワインなど調達し、思い思いに食事を楽しんでいることが容易に想像出来ます。
3棟の宿泊施設のうち、最も新しい「ヨクサルの小屋」という宿泊施設は、八千穂高原の別荘地の中にあります。
ヨクサルとは、『ムーミン』に出て来るさすらいの旅人スナフキンの父親の名前です。ヨクサルは流浪の民であり、もし、「そのヨクサルが家を建てたとしたならば、こんな家に暮らすのではないか…」というテーマのもとに別荘をリノベーションされました。
私の、こうした宿泊スタイルへの憧れは、『佐久市内でどうしても実現したい。』という強い思いに変化していき、その強い思いが今、春日温泉で実現しようとしています。
それは、馬事公苑の横にある佐久市が所有する空き家となった旧馬事公苑職員宿舎を活用することでした。
この施設を山村テラスの考案者である岩下氏に、彼の感性でリノベーションしてもらい、佐久市振興公社と共に運営していくこととして、令和3年春のOPENを目指し工事が進んでいます。
春日地区には、歴史ある良質の温泉があり、馬事公苑があり、森林セラピー基地があります。また、望月地区には、素敵な喫茶店、そば屋さん、フレンチ・イタリアンレストラン、チーズ店に加えて、地元に支持される美味しいお店がいくつもあります。2つの酒蔵があり、「どぶろく特区」にも認定され、りんご、きのこ、山菜、まさにHYGGEを満たす十分な素材があふれています。
佐久穂町での山村テラスのテーマは「ヨクサル」ですが、春日地区の山村テラスは、どんなテーマとなって、皆様方にお披露目できるのかご期待頂ければと思います。
私は、今後望月地区に山村テラスのような空間がいくつも点在し、国内外から多くの方々が訪れ、HYGGEを体感しながら望月の魅力を満喫し、暮らすような旅をして欲しいものと思っています。
画柳点睛 「選挙予測が難しくなってきた。」
私は、秘書、市議、県議、市長と立場は変わりながらも政治の中に身を置き、いつも選挙に近い場所に居ました。
世論調査を行うに、その基本は電話調査があります。
しかし、携帯電話が普及したことで、いわゆる「家電(いえでん)」という固定電話を使う人が激減したことで、電話調査が難しくなっています。自分の生活を見ても家に居ても、電話帳機能のある携帯電話を使うか、LINEやLINE電話を使っていますから、固定電話を使うことは稀です。また、固定電話を用いた強力なセールスやオレオレ詐欺等を警戒して、固定電話に出ることへの抵抗が出て来ているような気がします。極端な例では、固定電話に掛けて留守なので携帯に掛けてみると家に居たと…その人は、もう固定電話には出ないことにしていると言うのです。
こんな状態で、選挙の投票に関する世論調査を行っても、確かな数字を得ることは困難になっているのです。地域や年代、性別のバランスを取ったデータを集めることは出来なくなっています。かつては、電話調査は正確でした。今は昔となってしまいました。
やはり原点に戻り、自分の信じた道を進み、これからどんな街づくりを進めていくかを実直に語るしかないのでしょう。時代は進み、行き着くところは、原点回帰であったのです。
事務局よりお知らせ
後援会行事は当面見合わせています。
現在、従来のような皆様にご参集いただいての市政報告会などの行事を見合わせております。今後の計画は、新型コロナウイルス感染症の拡散状況を見ながら検討して参ります。
ツイッターはホームページからもご覧いただけます。
ホームページが新しくなりました!市長のツイッターや、柳清会会報などもご覧いただけます。
ご意見・ご質問なども承りますので、ぜひ、ホームページをご利用ください。
ホームページアドレスも変わっていますので、こちらのページを登録してください!
紙面でご覧になりたかたはこちらから
ファイルが開かない場合は、こちらからAdobe acrobat readerをインストールしてください。