入院寸話綴 その14

入院寸話綴

栁田市長が入院中にXへ投稿した文章です。

入院寸話綴 その14 2024/11/15

現在のリハビリ生活を続けている中で、最も言葉を交わすのはセラピストさんです。

セラピストとは
“専門知識や技術をいかして心や身体を癒す職業全般を指します。
セラピストは「療法士」や「治療士」と呼ばれることもあり、幅広い職種をまとめた言葉”
です。

私自身も快方に向かっているのは、セラピストさんの言葉に導かれているように思います。
セラピストさんは少しの変化も見落とさず、

昨日までは~でしたが、今日は、ここが良いですね。

って評価をして下さる言葉は、この上ない喜びと意欲に繋がります。

そして言葉を交わし、
セラピストさんの意図を、自分自身はどのように受け止めたり心掛けているかを伝えて、
患者である私とセラピストさんの意識を一致させる作業がとても有効だと感じています。

例えば、私が仰向けになり、左腕を90℃まで持ち上げてそのまま静止させます。
この時にセラピストさんが、

「昔、子どもの頃、長いほうきを手のひらに乗せてバランスとる遊びありましたよね?
 あの手のひらが肩甲骨です。
 ほうきが柳田さんの左腕です。」

肩甲骨を思い通りに動かすことや上手にバランスを取ることはなかなか難しいのですが、意識の一致にはなります。

セラピストさんの呟きは、

「動きを取り戻りたい!」

と強く思う私の頭には深く刻まれます。

『使えば使うほど、腕にも手にも足にも良いことなんですよ。
 使わないと“使わなくても良い”と脳が認識してしまいますので、
 動きは良くならなくなってしまうんです。』

テレビのチャンネルを変えるのも、靴のマジックテープも、歯磨きを絞り出すのも、
右手でやりたくなりますが、敢えて左手でやります。

ぶきっちょうで時間も掛かりますが、セラピストさんの呟きに導かれて一生懸命やってます。
今日も頑張ります!